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日本語のキーボード配列

QWERTY(JIS)配列

 [FN]-[F3] LAYOUTの設定を「jp」にすると、記号の配置を日本のJISキーボードにあわせたQWERTY(JIS)配列になります。英語キーボードと日本キーボードとでは、おなじQWERTY配列でもいくつかの記号の位置がちがいます。

設定項目 設定値
[FN]-[F3] LAYOUT jp
QWERTY(JIS)配列
QWERTY(JIS)配列 (xcモード)

一般的なJISキーボードとNISSEの相違点について

参考: NISSEでは、日本語の入力にかな入力を利用するばあいでも、アルファベットの入力用の配列に英語(アメリカ)のキー配列を利用するように設定することもできます。たとえば、Dvorak配列とTRONカナ配列のくみあわせを利用することもできます。(ただし、つかわれているOSのキーボードの設定は英語(アメリカ)キーボードにする必要があります。)

かな入力用の配列

 ひらがなの入力方式には、おおきくわけて「ローマ字入力」と「かな入力」があります。かな入力をつかうと、ローマ字入力よりもすくない打鍵数で日本語の文章を入力できます。

 「かな入力」のためのキーボード配列には、さまざまな種類があります。NISSEは、キーボードがわで4種類のかな配列に対応しています。「かな入力」のときにつかうキーボード配列は、[FN]-[F4] KANAで設定できます。

 以下では、NISSEが対応している配列について、それぞれの原案の発案順に紹介していきます。

Stickney Next配列

 JISキーボードでかな入力をされていたひとが、NISSEに移行しやすいように用意した配列です。

設定項目 設定値
[FN]-[F3] LAYOUT jp
[FN]-[F4] KANA stick
Stickney Next配列
Stickney Next配列 (cモード)

 現在の日本語キーボードで使われているJISかな配列は、1923年にBurnham Coos Stickneyさんがカナタイプライター用に考案した配列が原形となっています。Stickneyさんの発明の時点では日本人にとってつかいやすい配列を、ということで下記の点が強調されていました。

  1. おぼえやすい。かな文字の大部分を50音順の行ごとにまとめて配置。
  2. よくつかうかな文字は4段の内、2段目と3段目に配置。
  3. 濁音は濁点を右手で、対応する清音(か行,さ行,た行,は行)は左手で打鍵する。

 残念なことに、こうした特徴は歴史的な過程で現在のJISかな配列ではかなりうしなわれています。そのため、いまのJISかな配列は実務ではあまり利用されていません。

 Stickney Next配列は、Stickney配列をNISSE用にデザインしなおしたかな配列です。Stickney配列のすぐれた部分はそのまま保持しています。うちにくい位置にあった9文字のかな(ケセソヘホメヌロ)は、より打鍵しやすい位置にうつしました。また現代文ではつかわれることのない2文字(小さなㇷとㇹ)は削除しています。

 うえの図では、Stickney配列の特徴がわかりやすいように50音の各行を色わけしてあります。

親指シフト (NICOLA)

 親指シフトは、1970年代後半から富士通の神田泰典さんらが、キーボードの初心者でも日本語の文章をかんがえながら入力しやすいように、と開発されたかな配列です。

 親指シフトのNICOLA規格では、つぎの3つのタイプがさだめられています。

 NISSEでは、[FN]-[F3] LAYOUTの設定をかえると、それぞれのタイプにならった配列に設定できます。ワープロの時代から親指シフトを使われている方は、F型に設定されてつかわれることがほとんどのようです。

設定項目 設定値
[FN]-[F3] LAYOUT jp-n (F型), jp (J型), us (A型)
[FN]-[F4] KANA nico
[FN]-[F5] DELAY d24, d36, d48 のいずれか
[FN]-[F9] PREFIX off
親指シフト F型
親指シフト F型

 左手親指の[SHIFT]キーの右どなりのキーは10キーがわのENTERキーのキーコードを送信するようになっています。
※ Bluetooth無線技術対応タイプでは、[FN]-[F2]の設定が'mac'のばあい、iOSとの互換性のため、通常の[ENTER]キーのキーコードを送信します。

親指シフト J型
親指シフト J型

 親指シフトでは、シフト面の文字を入力するとき、うえの図でシフト面の文字とおなじ色のシフトキーを同時に打鍵します(同時打鍵方式)。また、濁点つきのかな文字は、かなのキーと反対がわのSHIFTキーを同時におして入力します:


例: [け] + [SHIFT] ⇒ げ, [と] + [SHIFT] ⇒ ど


 同時打鍵方式では、シフト面の文字がつづくときも、毎回シフトキーをおしなおして入力します。ただし、NISSEでは、シフトキーをおしたままにしていると2文字目以降もシフト面の文字が入力されます(連続シフト方式)。


参考: 親指シフトではシフト面にも出現頻度のたかいかなが配置されています。そのため、シフトキーをおす頻度もたかくなります。親指シフトユーザーのかたがNISSEをつかわれるときは、いちばんかるいGATERON(白軸)のスイッチがよくえらばれています。

M式

 M式は、NECの森田正典博士が、日本語に最適なキーボードと入力方式を、と1980年代前半に考案されたものです。M式ではキーボード配列だけではなく、専用のエルゴノミック キーボードの開発もあわせておこなわれました。現在はM式キーボードは販売されていませんが、日本では約20年間にわたって販売されていました。M式のエルゴノミック キーボードのデザインは、その後のさまざまなエルゴノミックキーボードのデザインにつながる部分もおおいすぐれたものでした。

設定項目 設定値
[FN]-[F4] KANA mtype
M式
M式

 M式は、母音(EUIAO)を左手のホームポジションに、子音(KSTNHMYRW)を50音順に右手にならべています。ひじょうにおぼえやすい配列です。またたんじゅんなローマ字入力とはことなり、複数の文字を単打鍵で入力できる複合キーも採用しています。なれると高速な入力ができるように設計されています。


ご注意: 最新のファームウェアでは、M式はRev. 6以降のNISSEでのみサポートしています。

JIS X6004 (新JIS配列)

 JISかな配列にはタッチタイピングの習得がむずかしいといった問題があります。そうした問題を解決することを目標に1986年にあたらしいJIS配列として規格化されたのがJIS X6004配列です。

 X6004では、タッチタイピングをしやすいようにかな文字をJISの4段から3段にへらして配置しています。当時は新JIS配列とよばれていました。1999年に使用実態がないという理由から現在はJIS規格としては廃止されています。

設定項目 設定値
[FN]-[F4] KANA x6004
[FN]-[F9] PREFIX on もしくは led
JIS X6004 (新JIS配列)
JIS X6004 (新JIS配列)

 X6004は、シフトキーをさきに単独でおすプレフィックスシフト方式をとりいれている点が特徴的です。濁音・半濁音の入力は、JISかな配列と同様に独立した濁点・半濁点キー方式となっています。シフト面に出現頻度のひくいかなを配置することで、シフトキーをつかう頻度をひくくしています。文字の配置も、高速な入力がしやすいように調整されています。そのかわり、スティックニーの配列などとくらべると、おぼえにくい配列になってしまった面があります。

TRONかな配列

 TRONかな配列は、1980年代中頃にTRONプロジェクトのTRONキーボード サブプロジェクトの中で開発された配列です。TRONかな配列は、新JIS配列のようにシフト面に使用頻度のひくい文字を配置しています。そのいっぽうで、濁音の入力には親指シフトのようにシフト方式をつかうという設計がされています。

設定項目 設定値
[FN]-[F4] KANA tron

※ TRONかな配列は、同時打鍵方式でつかっても、プレフィックスシフト方式でつかっても、とくに問題はありません。

TRONかな配列 (QWERTY仕様)
TRONかな配列 + QWERTY(US)仕様
TRONかな配列 (Dvorak仕様)
TRONかな配列 + Dvorak(US)仕様

 TRONプロジェクトでも、M式と同様に、専用のエルゴノミック キーボード(TRONキーボード)の開発があわせておこなわれました。TRONキーボードの設計にあたっては、日本人の指のうごく範囲の測定もおこなわれました。NISSEのキースイッチの配置もその測定データを参考にしています。そのためTRONかな配列との相性もよくなっています。

 なお、TRONキーボードでは、最上段の記号についても左右のシフトキーをつかいわけるTRON独自のキーボード配列がつかわれていました。NISSEではTRONかな配列を利用するばあいも、記号についてはANSIやJIS配列のわりあてをそのまま利用します。これは、おなじ手で[SHIFT]キーとはなれた最上段のキーを同時におすのをなるべくさけるためです。


補足: TRONキーボードでは、英字の入力にDvorak配列が採用されていました。ただし、このときいっしょに紹介されていた「(QWERTYは)速く打てないように決められた」という説はあやまりのようです。NISSEでは、「TRONかな (カラー刻印) + QWERTY(US)」タイプと「TRONかな (カラー刻印) + Dvorak(US)」タイプの出荷数は、ほぼおなじになっています。